ダルい、眠い、やる気が出ない!? それは低血糖症が原因かもしれません

ダルい、眠い、やる気が出ない!? それは低血糖症が原因かもしれません

朝起きれない、やる気が出ないし集中力も散漫、睡眠をとっているのに眠い、ちょっとのことでもイライラする

このようなことでお悩みではありませんか? これは一昔前までは自分の気持ちがたるんでいる、精神が弱いなど自分を責めたり、責められたりするなど、なかなか分かってもらえないという状態でした。

しかし、近年、医学や栄養学の観点からさまざまな研究がなされ、本人の気持ちの問題ではなく「食生活」が密接に関係していることがわかってきました。

また、食生活からくる内臓の疲労も影響して長期間にわたり症状が強く出ることもあります。

今回は現代人に多い、やる気が出ない、いつも眠い、集中力が散漫、イライラするなどの原因を「低血糖症」という角度から解説し、解決策をご紹介します。

低血糖症かもしれません チェックしてみよう!

「あ~疲れた!甘いものが食べたい!」と、夕方あたりにチョコレートやお饅頭を食べているOLさん、よくいますよね。男性でもコーラなどの糖質の多いのをやたら飲んだり、加糖の缶コーヒーを一日何本も飲む方も多いです。 あなたはどうですか?

甘いものには目がないという方は結構いますが、この甘いものが「朝、起きれない」「やる気や集中力がないなどの仕事やプライベートの活力を奪っているかもしれません。

以下のような症状がありませんか?

  1. 朝起きられない
  2. 気分の落ち込みが激しい
  3. ちょっとしたことでイライラする
  4. めまい、ふらつきがある
  5. 寝つきがわるい
  6. 集中力がない
  7. 不安感や恐怖がこみ上げてくることがある
  8. 夕方に眠くなる
  9. 甘いものが無性に食べたくなる
  10. 抗うつ剤や精神安定剤を飲んでも効果が感じれない

この10の項目の中で3つ以上当てはまればもしかすると低血糖症かもしれません。

低血糖症とは?

低血糖症という言葉を聞いた事がないという方のほうが多いかと思います。 実はこの病気は特定の症状がない代わりに多くの症状を呈するので判別が難しいのです。

精神科に行っても、うつ病、ADHD、統合失調症など誤った診断をされることがあります。それは医師の間でも認知が薄く、さまざまな症状があり、他の精神疾患と重複する部分が多いので誤った診断をしてしまいがちです。

低血糖症とは、血糖値の乱高下によって、心身に様々な異常をきたす症状のことです。

人は食事の際に「糖質」を摂ると、血糖が上がります。血糖を下げるために膵臓からインスリンという血糖を下げるホルモンを分泌されるため、血糖は上がりすぎることがなく、一定に保たれます。

しかし、お菓子類や清涼飲料水などを多く摂る状態が日常的に続くと、膵臓が疲れてうまく機能しなくなり、必要量以上のインスリンを分泌する。

また、消化分解が緩やかな糖質に関してもインスリンが過剰に分泌され常に血糖値が下がり過ぎた状態が続きます。この状態に陥ると、不安、めまい、疲労、気力・集中力の低下を招きます。

そこで脳は、低血糖の状態から脱しようと、アドレナリンの分泌を促し、体内に蓄積されている糖分を血液中に出して正常な血糖値にするよう指令を出します。

このとき分泌されるアドレナリンの作用により、身体が震えたり、汗をかいたり、心臓がドキドキするなど、不快な反応が引き起こされます。

原因は「糖質」だった

 

日本人の砂糖の摂取量は世界的に見ても155カ国の中では95位と決して多くはありません。年間一人当たりの砂糖消費量は平均で19,6kgでアメリカは32,9kg、EUは38,9kg

(国際砂糖機関 1997年 )

白砂糖が諸悪の根源だった。

それはなぜかというと、白砂糖は精製されており、ミネラル分を含んでおりませんので、消化分解のスピードがとっても早いんです。なので血糖値を急激に上げてしまいます。 急激に上がった血糖値を正常に戻すため、膵臓はインシュリンを分泌して血糖値を下げようとします。 このように、血糖値を乱高下させてしまいます。

白砂糖は多くの食品に含まれています。

缶コーヒー(加糖)コーラなどの清涼飲料水、チョコレートなどのお菓子やパン、ヨーグルト、ジャムなど日々口にするものに含まれています。「朝食でトーストにジャムを塗って食べる」という方もいるでしょうがオススメできません。

精製された炭水化物も危ない

 

食パンや白米、スパゲティーなどの麺類も精製された炭水化物です。 これらは精製されているので、ミネラル分は含んでおらず、酸性食品になります。

人間の体は基本的に弱アルカリ性です。そのため、酸性食品である砂糖が大量に体内に入ると、中和するために体内のミネラル分が使われます。

この時、最も多く消費されるのがカルシウムなのです。白砂糖は、カルシウムがほとんど含まれていないので、必要なカルシウムは体内の骨や歯を溶かして供給されます。これが甘いものを摂ると虫歯になったり骨が弱くなる理由です。

解決方法は

糖質制限という食事療法が注目されています。 食事から一切の炭水化物を摂らないで、鳥の胸肉や、野菜も根菜類などの比較的炭水化物が多いものは摂らないというストイックな人もいます。

まずはジュースやお菓子をやめることから実践したほうが長続きできます。初めは食べたくなりますが、そこを乗り越えれば意外とやれます。

食の見直しをしてみませんか?

低血糖症や低血糖予備軍は増えています。 いつも疲れている、眠い、集中力がない、不安感やイライラなどは食べ物が原因ということが大いにあります。 あなたの身体はあなたが食べ物で出来ています。
今一度、何を食べているか確認してみてはどうでしょうか。