長距離ドライバーに多い、身体のトラブルとは?

長距離ドライバーに多い、身体のトラブルとは?

はじめに

長時間の運転動作は、身体にとって相当の負担を強いる事となります。特に長距離ドライバーに多い身体のトラブルについて、今回は解説していきます。

運転動作での負荷の特徴とは?

運送業や、タクシードライバーなど、長時間、長距離の運転では以下のような特徴があります。
長時間、姿勢の変化が起こらない事
座位の状態が長く続く事

この2つの特徴から、関節、特に腰回りの負荷が非常に大きくかかってしまう事と、全身の血液循環が滞ってしまう事が考えられます。

同じ姿勢が続くことと、血液循環の関係は?

心臓のポンプ作用によって、血液は胸部から排出されていきます。この時の圧力を頼りにして、全身の血液は巡っていきますが、その働きだけで血液は回っているわけではありません。

血管の周囲にある筋肉の収縮によって、血管が押しつぶされ、筋肉の弛緩で拡張するというポンプの作用によっても、血液の循環は促されています。

リンパ液に関しては、自律的に流れるスピードが血液に比べ非常に遅く、特に筋肉のポンプを必要としています。

この流れが滞ってしまうと、「むくみ」という状態が顕在化してきます。

長時間同じ姿勢を取り、筋肉の活動は少なくなってしまう状態は、血液やリンパ液の循環を悪くしてしまい、例えばむくみなどの悪影響を及ぼしてしまいます。

座位の状態と腰痛の関係は?

立ち姿勢と座り姿勢、どちらの方が楽ですか?と聞かれた時に、私たちの感覚では座りの方が楽に感じるかもしれません。実際、休む時には座る事が多いですよね。

しかし、腰の視点から見たときには、逆転してしまいます。背骨と背骨の間には「椎間板」という組織があり、運動時のクッション材のような働きをしてくれています。

この椎間板に亀裂が入り、中にある「髄核」という組織が外に脱出してしまうと「椎間板ヘルニア」という診断名が付く病気になります。

さて、この椎間板という組織に対する負荷ですが、立位:100、座位:140、つまり1,4倍の負荷がかかる事がわかっています。

直近1年間で、腰痛を感じた人の研究データでは
タクシー運転手:83%
トラクター運転手:67%
クレーン運転手:50%
トラック運転手:58%
という、数字が出ています。

このように、長時間の座位を特徴とする職業においては、腰痛の頻度が非常に高くなっている現状が見て取れます。

骨盤王国でのアプローチ

ここまで解説してきた通り、長時間の座位が必要な職業においては
血液やリンパ液の循環が悪くなりやすい
椎間板への負荷が大きくなることで腰痛の有病率が高い
という特徴があります。

骨盤王国では、その2点を意識したアプローチを行っていきます。血液やリンパ液の循環に関しては、骨盤王国の得意とするところです。

痛みを与えない、優しい刺激を使って行う施術では身体の深部まで刺激を届ける事ができ、滞ってしまっている血液循環を改善させていく事が出来ます。

むくみの症状に関しても、戻していく血管(=静脈)への還流を促す事で軽減、改善へ導いていきます。

腰痛へのアプローチも上記の循環という考え方をベースに、椎間板へかかる負担を減らす事を考えて施術を組み立てていきます。

例えば、腰椎への負担を減らしていくような姿勢の指導、体幹部のトレーニング、あるいは胸郭へのアプローチという手法を使っていきます。

特に胸郭という肋骨で覆われたエリアは腰以上に硬くなっていることが多く、腰の負担をに挙げてしまう要因となります。

圧を加えていくような手技ではアプローチが難しい組織ですが、骨盤王国で採用している手技では問題なく施術が出来るため、胸郭の硬さを取っていく事が可能になっています。

このように、循環の改善、椎間板への負荷のへ軽減という点から行っていくのが骨盤王国のアプローチの特徴になっています。

終わりに

長時間の運転では、思った以上に身体にかかる負担が大きくなります。
お悩みの方は、是非ご相談くださいね。